（１） |
（２） |
（３） |
（４） |
（５） |
（６） |
（７） |
（８） |
（９） |
（１０） |
（１１） |
（１２） |
（１３） |
（１４） |
（１５） |
（１６） |
旧イマイ宇宙科学シリーズＮＯ．２７
サンダーバード秘密基地 （初版）
| メーカー | 今井科学株式会社 |
| 発売年 | 昭和４３年 |
| 定価 | ２２００円 |
| 製品番号 | Ｎｏ．７４５ |
| 証紙 | Ｆ茶 （ＩＴＰ） |
| 箱寸法(縦×横×高さ) | 全体箱 ３５．５ｃｍ×６９ｃｍ×１１ｃｍ 内箱 ３３ｃｍ×２３ｃｍ×１０．５ｃｍ |
| パーツ数 | 基地本体（１個）、電池カバー（１個） 青（９個）、茶（１２個）、濃緑（１２個） 赤（２１個）、白（４０個）、緑（１６個） |
| 金具類（ゴム等含む）の数 | ４７個 |
| その他付属品 | デカール１枚、接着剤１個 ＲＥ−１４モーター２個、基地底紙（１枚） |
| ギミック | ＴＢ１号・３号 スイッチにより自動発射（モーター駆動） ＴＢ２号 スイッチによりヤシの木が倒れ、 カタパルトが上がり自動発射（モーター駆動） 単２電池２本使用 |
| （１） |
（２） |
| （３） |
（４） |
| （５） |
（６） |
| （７） |
（８） |
| （９） |
（１０） |
| （１１） |
（１２） |
| （１３） |
（１４） |
| （１５） |
（１６） |
| このプラモが当時子供社会を震撼させた今井科学のサンダーバード秘密基地です。(大袈裟ではない) 値段は２２００円とお小遣いの約１年分で、箱も当時子供が一人では持てない位の最も大きい箱でした。 そして何といっても、海に浮かぶ秘密の島にすべてのＴＢメカが揃っていて劇中さながらに発進するギミックは、男の子の本能を最大限に刺激しました。まさに羨望のプラモといえましょう。 また、その後に雨後の筍のように出没してきた『秘密基地』系統のプラモのまさに元祖として大きな影響を及ぼした記念碑的なプラモです。 今でもこの箱を見ただけで、凄い郷愁を持たれる方々も沢山居られると思います。 さて、当時の私もこのプラモを一目見たときは、唖然としました。多分１０分位は口を開けて呆然と遥か高い場所に展示してあるこのプラモを見ていたと思われます。 当然その場で親に駄々を捏ねましたが、幼児であった私が買ってもらえる筈もなく完全に無視され、いつもの５０円マスコットプラモを買ってもらうのみでした。 でもそれ以後、デパート内にある玩具売場に行った時は必ずこのプラモを拝んでおりました。私の友達でもこれを買ってもらったのは、皆無でした。(当たり前か) それから約２年後、私が小学校に入学した直後の昭和４５年の春でした。その日は久しぶりに両親と(いつもは大体父親のみ)、デパートの玩具売場に出掛けたときのことです。「いつも欲しそうにしていたから、小学校に上がった事だし、買ってやろうか？」と親が私に聞いてきたのです。そのときの嬉しかった事、今でも忘れません。 昭和４５年といえば今井科学が会社更生法を適用されていた時期ですが、秘密基地は値段も高かったためか、まだ玩具店には在庫があったんですね。ラッキーでした。 家に帰ってから親父に手伝ってもらって一気に組みましたが、何をどう間違ったのかギミックが作動せず、ＴＢメカを自動発射させることができませんでした(親父も直せなかった)。このときばかりは、大泣きしました。だって、こんなに憧れていたプラモが動かなかったわけですから・・・・・。でも次の日は手動で動かしてそれなりに楽しんで遊んでいました。単純な性格です。 でも当時買ってもらえただけでも、幸運だったなーと今でも思っています。 大人になってこれを購入したときもラッキーなことがありました。 都内某有名アンティークショップで、これを見掛けたとき『おー』と懐かしさのあまり感嘆の声を上げましたが、残念なことに完品ではありますが箱や中身の状態が悪かったのです。しかし、この機会を逃すと次に完品を手にできるのは何年先になるやらと思い、清水の舞台から飛び降りる覚悟で手付金を払って商品を確保しました。１週間後に残金と引き換えに商品を引き取るのです。 １週間後、残金を持って再度ショップに行ってみたら、なんと凄い状態の良い秘密基地があるではありませんか！さらに店主曰く、「○○さん、ラッキーでしたよ。２・３日前に秘密基地の買取がありましてね、こっちの方が状態がいいから同じ値段でお譲りしますわ。」と言ってくれたのです。秘密基地の買取自体めったにあることではなく、しかもこの１週間の間に丁度それがあったのは正に奇跡でした。おもちゃの神様はいるもんだとマジに思いましたね。 ということで目出度く少年時代の憧れプラモをゲットできたのでした。感謝、感謝。 初版秘密基地は、基地本体が彩色してあり、モーター２個取り付け済み・配線済みで、メインスイッチ(写真１１の上部中央)をＯＮにして、１号・２号・３号の各スイッチを操作することでそれぞれのメカが自動発射します。特に２号は、ヤシの木が倒れカタパルトが上がってから発射する凝ったギミックでした。また４号は格納庫に格納でき、５号は上空でディスプレイとなっています。 なお、箱も高級感ある内箱や海のデザインの仕切り紙が入っています(写真３参照)。さらに、ご丁寧に基地本体上部を傷めないように上箱の内側にスポンジがついています(写真４参照)。 再販では、基地本体も大きく改修されギミックがゼンマイとなり、その後はまたモーター版に再改修されています。 |
